サービスブランドの有形化戦略

形ある商品ばかりがブランディングされるわけではありません。無形の商品であってもブランディングは行われます。無形商品として思い浮かぶのはサービス業ではないでしょうか。このサービス業では、視覚に訴えるシンボル、サイン、ロゴマークがブランディングを行う上で最も重要視されます。

例えば、宅配便のサービスでは、運送業者の多くが動物をマークに使っています。これによって他社のブランドとの差別化を図っているのです。クロネコヤマトであればネコであり、西濃運輸はカンガルーをマークに使っています。運送業者では各社のシンボルが集配用のトラックにペイントされています。これは、単なる識別機能以外にブランドマークが「宣伝広告機能」を兼ねていると言えます。トラックに社名を入れるよりも動物などのマークの方が遠くからでも識別しやすくなり、消費者のイメージにも残りやすいのでコミュニケーション効率も良くなります。また、シンボルマークに動物を採用することで、動物が持っている特性、速く動く、たくさん運べるなどのイメージをブランドに注入することが出来ます。

また、動物をシンボルマークに使用するもう1つの理由は消費者のブランドに対する親しみを向上させることが出来るからです。身近な動物をイメージに含めることで、親近感が湧きやすくなり、顧客とのコミュニケーションもはかどりやすくなります。他にも銀行、証券会社などの金融サービスに植物のシンボルが多いのは同様の理由からです。これは、植物が本来持っている「伸びる」「明るい」「増える」などのイメージが金融のイメージに転写されることを期待しているためです。

見えないサービス商品を視覚化することでブランドに対する親しみを増したり、コミュニケーション効率を改善することはサービスブランドの有形化戦略と言われています。銀行の窓口やレストランのウェイトレスの制服や、高校の制服などサービス受給者のユニフォームも有形化戦略の1つです。

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