コトラーのマーケティング3.0の3つの推進力と10個の原則

2010年に「コトラーのマーケティング3.0」という書籍が発売になりました。この本によると、マーケティングコンセプトは過去60年間マーケティング1.0は製品中心、マーケティング2.0は消費者志向、そしてマーケティング3.0は価値主導へと移り変わっていると述べています。マーケティング3.0が生み出される背景として、3つの重要な推進力について挙げています。

1、参加の時代

インターネットや携帯電話の進歩により、容易に他人とつながることが可能になり、他の人や企業と恊働しやすくなりました。ブログやTwitter、Facebook、YouTubeなどソーシャルメディアを通して、つながりのある多くの人に簡単に自己表現を行う場が設けられました。

ソーシャルメディアネットワークへの参加により、人々はいち消費者から生産消費者(プロシューマー)へと変わることになっています。

2、グローバル化の逆説の時代

グローバル化が進むと、世界はフラットな状況になる反面、民族主義の台頭も避けられなくなります。グローバル化は一部の国や人々に対しては恩恵を与えているものの、多くの国に対して打撃も与えています。数百万人の富裕層を生んだ反面、10億人以上の貧困層も生んだというパラドックスです。このように大いなる矛盾を抱えたグローバル社会の中で、消費者の行動は変化し、多様化していっています。

3、創造的社会の時代

人々は自己表現や恊働に積極的になり、クリエイティブな人々は物質的な満足では物足りなくなり、精神的な満足を得られる経験を求めるようになってきました。マーケティング3.0とは人間中心のマーケティングであるとも言えます。創造性、文化、伝統や環境といった分野で価値創造に参画することが企業として成功していく条件となります。

マーケティング3.0の原則として下記の10項目が挙げられます。

  • 顧客を愛し、競争相手を敬う
  • 変化を敏感に捉え、積極的に変化する
  • 自社ブランドのポジショニングと差別化を明確にする
  • 製品から最も便益を得られる顧客をターゲットにする
  • 手頃なパッケージの製品を公正価格で提供する
  • 自社製品をいつでも入手できるようにしておく
  • 顧客との良好な関係を強化する
  • 事業は全てサービス業である
  • 品質・コスト・納期の点でビジネスプロセスを改善する
  • 情報を集め、知恵を絞って最終決定する

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