商圏調査の方法と2つの法則

商圏とは、小売店鋪や商業集積において顧客を引き寄せる地理的・時間的面の広がりを指します。商圏を調査する方法として3つあります。

1つは既存の資料を収集し分析することです。2つ目は各種の法則や公式を使って商圏を想定することです。3つ目は実地調査を行うことです。

商圏調査を行う際の調査内容として、地形、人口、所得水準、世帯数などを調査する居住者条件、道路、通行量、交通機関、駅やバスターミナルなどの交通条件、商圏の大きさ、吸引力、顧客吸引施設、都市間競合、競合店の位置と規模などの吸引条件などがあります。

商圏調査を行うにあたって代表的な法則が2つあります。

ライリーの小売引力の法則

ライリーの小売引力の法則の第1公式は次の通りです。

Ba/Bb=(Pa/Pb)N×(Db/Da)n

Ba・・・A市が中間の町Tから吸引する小売販売額

Bb・・・B市が中間の町Tから吸引する小売販売額

Pa・・・A市の人口

Pb・・・B市の人口

Da・・・A市とT市の距離

Db・・・B市とT市の距離

N≒1

n=1.5〜2.5、通常は2

これは周辺の都市から自都市へどのくらいの割合で顧客を吸引できるかを数式に表したものです。ライリーには第2の公式もあります。

Db=Dab÷(1+√Pa÷Pb)

この公式は2つの両都市間の吸引力が等しくなる地域の境界線を求めるものです。この公式では2つの都市、AとBの中間の町から小売販売額全て同じ割合でAB両都市に吸収されると仮定した場合、中間の町を両都市の小売商圏分岐点とみなすことが示されています。

コンバースの法則

コンバースの法則は、新小売引力の法則と呼ばれています。消費者が小売店で支出する金額のうち、買回品に関しては消費者の居住する都市に残留する部分と競争都市に吸引される部分とを調査に基づき公式化しています。

Ba÷Bb=(Pa÷Hb)×(4÷d)

Ba・・・消費者の居住するB市から外部のA市に吸引される部分

Bb・・・地元のB市に残留する部分

Pa・・・A市の人口

Hb・・・B市の人口

D・・・AB市間の距離

4・・・慣性因子

この法則の意味するところは、商業中心地である都市と、その商圏内、または商圏の近くにある消費者の居住する都市は、両者の人口に比例します。そして、慣性因子の二乗に反比例して消費者の居住する都市の小売販売額を分け合います。

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